最終日の五。「長瀬島」につづく。平和祈念公園に来ています。沖縄県が運営する平和祈念公園は、 などからなる、広い公園です。この旅行記は終盤に入ってから、急に沖縄を勉強しながら書いていますが(^◇^;)総合的に沖縄の文化をお勉強するには、が最適だと言うことに、一通り調べてから気づきましたf(^ー^;で、平和祈念公園ですが、全体的な印象は「広くて綺麗」でした。そして、お弔いのための戦没者墓苑と、特定の宗教に染まることなく、多くの来園者に平和を祈る場を提供している平和の礎が、注意深く個別に配置されている点に来園者への心遣いが感じられます。もっと勉強したい人のためには、資料館など、充実している点も印象的です。しかし、さらに印象的だったのは、暑い陽射し。とりあえず出身地=神奈川の搭がある、戦没者墓苑に向かいました。が、しかし、搭の入り口にあるベンチで休息。横になって休ませていただきましたm(v_v)mふらつきながらも立ち上がり、お詣りを済ませ、広い墓苑を奥に進みます。近づくとおばさんが「にいちゃん、お花をお供えしなよ。良いことあるよ。」とお声を掛けられたので、入園無料の園内をタダで歩いているのも申し訳なく思い、維持費を払うつもりで「では、そうします。」と、受け取った花束は二束。おまけのお線香付き。買っておいて、聞くのも何ですが、「どこにお供えしたら良いの?」とおばさんに質問しました。おばさん曰く「この先に、国立沖縄戦没者墓苑があるから、そこにお供えしなよ。このあいだ紀子さんもお詣りされた(※)のだよ。」(※)二〇〇二年三月二十七日。秋篠宮妃殿下は、財団法人結核予防会の総裁として、宜野湾市で開催された第五十三回結核予防全国大会に出席されました。この沖縄訪問時に国立沖縄戦没者墓苑もお詣りされたようです。で、炎天下の参道を南に向かって歩きます。
墓苑ですので、たぶん写真を撮る機会も少ないでしょう。お供えする前に、この綺麗な花束を撮っておきました(写真右上)。千羽鶴が供えられた前庭を通り、南方の島に眠っていた遺骨が今でも毎年納骨される戦没者墓苑にお詣りします。ところが、熱波に吹かれて、もらった線香に、なかなか火を着けられません(--;)僕の前にお詣りされた方々も苦労なされたのでしょう、立ち消えた線香が沢山立っています。なぜかムキになってオイルライターと新聞紙を使い、火を付けてみました。自分の線香で要領が解りましたので、僕の前に諦めた方々のお線香にも火を付けて差し上げました。線香の香る中、しばし手を合わせて目を瞑った後、日陰を探して、さらに戦没者墓苑をさまよいます。「ここが一番奥かな?」と言うところに、庇付きのベンチを発見しました。時刻はちょうど午後三時。庭師のおじさん方がお休みされています。僕は、折角持ってきたカメラ。お墓を撮るのは遠慮しましたが、チョウチョなら問題ないだろうと、デジカメのシャッターを二十二回、フィルムカメラのシャッターを五回ほど切りました。ようやくゲットできたのが左上の写真です。んで、黙々と写真を撮っているのも不気味だろうからと自意識を過剰にし、おじさんにお声を掛けさせていただきました。「暑いですね。でも、そろそろ梅雨入りですよね。」おじさん応えて曰く「今日、梅雨入りだってよ。でも、暑いよな。」梅雨入り……、熱射病になりそうな梅雨入り……。目眩がしてきたので、引き返すことにしました。来た参道を引き返そうとすると、ここにも売店が。売店のおばさん曰く「お花をお供えしなよ。良いことあるよ。」って、同じセリフで、お供えに誘われました。今度は、一束だけ。二百円なり。楊「どこにお供えすればよいのですか?」おばさん「あっちに黎明の搭があるよ。」楊「黎明の搭って何ですか?」おばさん「牛島さんがハラ切ったところだよ。」と、右手の拳をお腹にあててみるおばさん(--;)暑さにうなされているのか、ホームシックなのか「もう帰りたい。」と思いつつも、摩文仁の丘を花束片手に登るアタクシ。
と言うわけで黎明の搭デス。「沖縄県民の多大なる協力を得ながらも……」と、(記憶によるので曖昧ですが)碑文を読みつつ、お花をお供えしました。ここは、摩文仁の丘の頂上。やはりとても暑い。暑いのに、帰宅後「おぉ、だにぃ、雨男! 梅雨入りの沖縄はどうだった?」と冷やかす人がいたので、こんなページを作ってみました。摩文仁の丘を降ります。階段になってます。遠くに風車が見えます。(写真右上)僕の高校同級生が勤める会社のロゴが入っていました。彼は今カナダで研究生活を送っています。「新婚のハズだけど奥さんも連れて行ってるのかなぁ?」関係ないけれど、暑さにヤラレタ僕の頭を走馬燈のように旧友がよぎりました(笑)降りる階段ですれ違った猫は、なぜか目つきが悪いデス。(写真左上)公園に戻って、平和の礎へ向かいます。池では亀が甲羅干しをしています?(写真右)こちらは、戦没者の名を刻んだ一画。宗教色を排除して、世界中の来園者に平和の尊さを訴えています。広い視界に海を望んでは、この絶景。そして左を望んで見えるこの崖で命を落とされた方も大勢いらっしゃったのでしょうか。雲が出てきたので平和祈念公園を後にすることにしました。