こんにちは。または、はじめまして。アクセス、ありがとうございます。このホームページを作っているだにえる・やんです。
青葉が目に染みる良い季節ですね。いかがおすごしですか。僕は、パソコンに向かってキーを叩いています。

本日は、以前から考えていたホームページの名前=「受動態」をタイトルに加えたので、その趣旨を述べたいと思います。
なぜ「受動態」なのか。

僕が実生活で親しくして頂いている方々には、歌うことを趣味にされている方がいらっしゃいます。また、楽器を演奏される方もいらっしゃいます。中には文章を書く方もいらっしゃいます。また、皆さんがこのページに飛ぶ前にご覧になられた「表紙」のイラストをパソコンで描いて下さっている方も、身近な(実物にはお目に掛かったのは昨年のことですが)友人です。
みなさん、お仕事や家事、学業の合間を縫って、練習したり、鍛えたり、考えたり、工夫されたり。つまり、努力をなさった結果を披露されています。
そして、僕は、皆さんの歌や演奏、文章、絵画を聴き、読み、鑑賞させて頂いています。

そんな、みなさんの中にあって、「だにえる・やん君は歌わないの?」「楽器、弾かないの?」「書かないの?」「描かないの?」と聴かれる事が多いです。その度に「歌わないんです。」「弾かないんです。」「書かないんです。」「描かないんです。」とご返事しているのですが、自分でも「なぜ?」と思うことが多いのも事実です。
実際、カラオケに行けば何がしか歌いますし、実は高価な電子ピアノを居間に置いていて、弾いたりもします。小説を書こうとしたこともあります。小学校のとき使っていた絵の具セットで絵を描いたりもします。さらに、このホームページの奥底に何がしかのコンテンツを置いていたりもします。(これが、事態をややこしくしている原因なのですが……)
でも、最初に書いた、「歌う方」「楽器を演奏する方」「文章を書く方」「絵を描く方」との大きな違いがあります。
それは、人に聴かれる、読まれる、見られることを前提にしているのか、いないのか、です。
僕がピアノを弾くとき、ほぼ完全自己完結で満足。ストレスが消えていきます。書きたいことは、文章にするとすっきりします。それだけなんです。

以前、「じゃ、毎月チョットずつ弾いて、聴いてもらおう。」と最初の四十秒だけのショパンを弾いて、ホームページにアップしていたことがあったんですが、どえらく、難儀なんです。普段、ストレス発散でポロポロ弾いているのではゼンゼンお聞かせできないので、三時間から、四時間、みっちり練習します。んで、十回、二十回と録音して、聴いて、を繰り返しました。全然、ストレスは発散されないし、寝不足になるし、散々挑戦した挙げ句、「駄目だ。諦めた。」とモノにならなかったこともあります。
で、四回アップしてやめました。

そこで、このホームページでは発想を転換しました。歌う人、演奏する人、書く人、描く人の中にあって、僕一人くらいは、「聴く専門」「読む専門」「見る専門」であっても良いのではないか。
ここに考えが至ったとき、じゃあ、この「受動的なスタンスを追求する。」と言うことで、コンセプトを統一してみよう。と腹を括り、タイトルを授けたわけです。

友達のコンサートに行くと、一緒に聴いているお客さんの中に「この曲、僕も歌ったことあるんだ。」「俺なら、こう弾くんだけどなぁ。」と、自分も同レベルに立っている方もいらっしゃいますし、僕自身本を読んでいて「僕なら、こう書くんだけどなぁ。」とか「こういう表現にすれば、もっと伝わるのになぁ。」と思うこともあるのですが、それも、このホームページでは無しです。
純粋に「聴衆」「読者」「鑑賞者」としての道を追求したい。
この追求している状態を「受動態」と定義して、今後、このホームページ作成のコンセプトとします。
このホームページでは、受動態の心地よさを伝えたいと思います。

実際に歌ったり、演奏したり、書いたり、描いたりする方にも「完全なる受動態から得られる心地よさもある。」事が伝えられれば、このホームページは大成功です。

が、しかし、当面、新しいコーナーを設ける予定は、ありません。今まで通り、読書のご紹介をメインコンテンツとして、ホームページに必要な画像をゲットする目的で始めた写真のコーナーも、当分続けます。

なんだか、長く書いた割には(長く読んで頂いた割には)結局のところ「何も変わりません」で申し訳ございませんが、まずは「受動態」なるタイトルの由縁をご説明できたのでは無いかと思っております。

 1999年4月30日
アクセスされた皆様
だにえる・やん。

P.S.ところで、僕のモットーは「やるからには、主体的に、責任を持って」ですので、実物(特に、仕事をしているときと、一対一の対人関係における僕)とのギャップは相変わらず大きいと思います。


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